運命の出会いを感じた飛騨古川での酒旅。
飛騨古川にはW(ダブリュー)・蓬莱で有名な渡辺酒造店と休校により行き場の無くした牛乳を助けるためのプロジェクトで製造したヨーグルト酒を発売する蒲酒造場があります。今回は偶然に訪れた2つの蔵の酒旅をご紹介します。
運命に引き寄せられた飛騨古川
今回の旅の目的地が飛騨高山と決まった時点で、飛騨といえばW(ダブリュー)の渡辺酒造店があったなと確認はしていました。ですがそれから2泊して、さらに前日に参加した「飛騨高山・7蔵のん兵衛まつり」などで楽しんだりして、渡辺酒造店のことはすっかり忘れていました。
この日は行き先を特に決めず、なんとなくそのまま北上していくと「飛騨古川駅」という案内板が見えたので、誘導されるがままに国道を右折して向かってい来ました。今思い返せばこの時点で引き寄せられていたのでしょう。
寂しい飛騨古川駅
天気は本降りの雨の中、駅に近い場所で唯一お酒が飲めない運転手が「蓬莱」だってと呟いた途端、私の記憶から渡辺酒造店の場所を確認したことを急に思い出しました。本当になんてことだ!最初にチェックした渡辺酒造店を忘れていたなんて。とはいえ、まずは飛騨古川駅でいつもの駅見学をしました。お天気のせいもありますが、寂しい雰囲気の駅。ちょうど特急が停車したので、乗車人数は10名・・・もいなかったのが寂しい。
古い街並みを残した飛騨古川の街歩き
飛騨高山と比べるとこじんまりとした静かな街ですが、古い街並みを残した城下町なので、街歩きをしようとコインパーキングを探すものの・・・全くない。でも近くにある市役所に無料で車を止められたのでここから街歩きを開始しました。
飛騨古川まつり会館のあたりは大きな広場になっておりいくつかお土産店がありました。ちょうど飛騨市のまるご応援セールで店内のお土産全て20%オフという告知をあちこちで見かけました。このように市が援助をしてくれるのはありがたい施策だと思います。
渡辺酒造店のある通りに出ると、お米の香りがふわっ漂ってきます。甘酒に近いそんな優しい香りです。お天気が悪いせいもあったのですが、こじんまりした古い街並みの飛騨古川をテクテクと歩いていくと左手に大きな杉玉と蓬莱と書かれた木彫りの看板が目線より上に見えてくると渡辺酒造店に到着です。
店頭限定品に注目!渡辺酒造店
酒蔵に入ると、早速蔵の方が「試飲されます?」と声をかけてくれるので返事は満面の笑みで「はい」しかありません。試飲は5種類。小さなカップとはいえども、次から次へといただきました。
全部比較的飲みやすく甘めなのが多い印象です。私もこの系統大好きなので全部欲しいくらい悩みました。常温の日本酒が並ぶコーナに目をやると昨日居酒屋で熱燗にして飲んだ桜小町があるでないですか!じーっと見つめてると、「試飲されます?」とまた1杯いただきました。自宅の冷蔵庫と相談しながら、でもここでじゃないと買えない日本酒を買いたいという気持ちを一生懸命に整理し、泣く泣く諦めた子達もいたのですが3本に絞って購入しました。絞って3本です。大事なことなのでもう1度言いますが、もう買わないそんな想いの3本でした。
店頭限定!酒蔵Limited GALAXY
まさに酒旅の醍醐味。現地限定のお酒です。もう買わない理由はありません。
蔵まつり中止残念記念酒「THE FIRST TAKE」
例年3月に開催していた「蔵まつり」ですが、昨年に続いて今年も中止となり、試飲販売予定だった新商品の日本酒の1本です。さらに同じく蔵まつり中止記念酒の「裏事情」も購入しました。
ずっと気になっていたヨーグルト酒との出会い蒲酒造場
四号瓶を3本抱えながら街歩きを続け、周囲をぐるっと回って戻ってきて向かう先は渡辺酒造店の斜め前に構える「蒲酒造場」です。
中に入ると3種類の日本酒の試飲ができました。
ふと並んだお酒を見ると1番右側にあるのは「ヨーグルト酒!」昨日、一昨日と立ち寄る道の駅で見かけては、今日は買えないよ。ご縁があったら最終日に買うからね。と声をかけ続けていたヨーグルト酒でした。蒲酒造場はそのヨーグルト酒の蔵だったとここで初めて知り、もう運命の出会いしか感じませんでした。
頂いたお酒は甘めだったりフルーティだったりと飲みやすかったのですが、ヨーグルト酒は濃厚ヨーグルトがドーンとくるタイプで先月飲んだ黒姫高原のヨーグルトを使った信乃大州と同じくらい濃厚で、飲んだ瞬間、心の中で手をたたき歓声をあげ購入しました。最後の3本だからと誓った自分への約束なんてもちろん忘れて。
帰り道は渡辺酒造店の裏手を流れる瀬戸川沿いを歩きました。4月〜12月はたくさんの鯉で賑わい、その風景が有名な場所ですが、冬場の鯉は別の池でお休み中とのことで1匹も泳いでませんでした。でも渡辺酒造店の白い壁や木造の建物との組み合わせはとても素敵でこの中でお酒が作られているんだなと思うとさっき買ったお酒を早く飲みたいなという気持ちでいっぱいになりました。
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