今回訪れた広島県三次ワイナリーは、以前フォロワーさんのツイートで知った、いわゆる観光ワイナリーです。 観光ワイナリーというと、ワイン好きの方からはそんなに良い印象はない中、この三次ワイナリーは観光ワイナリーへのイメージを払拭したと言ったようななポジティブな呟きだったので、いつかは行ってみたいと思っていたワイナリーでした。

目次
三次ワイナリーってどこ
三次市は広島県の北側の内陸部の場所にあります。
三次ワイナリーの公式サイトより
標高350メートルの山間部を切り開いた地にあり、日の入りから日の出までしっかりと太陽の日差しを浴びられる環境です。 広島県内最大級の盆地という地形から、昼夜の寒暖差が激しく、日中は光合成により栄養をたっぷり生産し、涼しい夜は蓄えた栄養をそのままに樹々が眠りにつくため、ゆっくりと熟され糖度の高いブドウに仕上がります。
ちなみに三次市の標高は150m、年間降水量は1.300mm〜1,700mm、日照時間は5月〜8月で月平均625時間だから、ワイン用のぶどうが育つには雨が多いのは、日本のワイナリーならでは。 また周囲を山で囲まれた盆地で、大きな川が合流する水の都として栄え、秋には幻想的な「霧の海」を作り出すとかで、地下貯蔵の見学コースにには貴腐ワインの紹介がされていました。

三次ワイナリーでの有料試飲
コロナの関係で無料試飲はやっていなかったのですが、有料試飲は実施していました。

三次ワイナリーはTOMOEというブランド名で、赤、白、ロゼを作っており、その種類もたくさんあって悩む私は、どんなのワインがおすすめですか?とソムリエの方に勇気を出して聞いたのですが、それぞれにお好みがありますので・・・と、初心者に難しい予想外の答え(苦) そうですよね(笑顔)と、冷静なフリをして、そうだこういう時は好きなものからチョイスすればいいんだ!と、赤を中心に試飲させていただくことにしました。 品種はマスカットベーリーAを中心にメルロー、シラー、ピノ・ノワールとヨーロッパ品種も揃っていてテンションが上がりるじゃありませんか。
赤ワインを中心に有料試飲

まずはシラーをチョイス。 シラーは2〜3ヶ月前にローヌのシラーを飲んで、先月オーストラリアのシーラーズを飲んでおり、香りや甘味の強弱はは違うけど、同じ品種だからこそ方向性は同じで、私自身もその方向性はとても気に入っている品種だったのでまずはシラーから飲みました。 その後にマスカットベーリーA木津田ヴィンヤード、そしてピノ・ノアールとグラスは進みます。 どうですか?というソムリエさんの問いに ワイン歴約1年のど素人なのにすみませんという前置きをして、 シラーもピノ・ノワールも、今まで飲んだものと比べて、シラーぽい、ピノぽいっていう印象です。と、「超初心者がすいません」しかありません。 なのにソムリエさんからは、正直におっしゃってくださっていいんですよと。 そして、この三次の土壌や天候で作っても、ミディアムボディが限界だと。 ヨーロッパと同じ味わいを求めるなら、それを飲めばいい、でも三次のシラー、三次のピノ・ノワールとしての美味しさや感じ方があるはずなのに、それを以前飲んだ同じ品種と比較をしただけの感想は、ないよなーとちょっとひとり心の中で反省しました。 若干落ち込み気味の私に最後、何かわかりますか?と、ブラインドで出してくれました。 もちろん・・・なんの品種かなんてわかりませんが(笑 今回試飲したワインよりも、香り華やかで、旨味も濃く、いちばん自分好みのワインでした。 これめっちゃ美味しいです〜〜〜〜〜〜って笑顔満点になる私。 そしてそのワインの正体は、山ぶどう「小公子」を主体に「マスカット・ベーリーA」を少量ブレンドした「小公子 マスカットベーリーA」でした。 この「小公子」のワインですが、最初はブレンドせずに「小公子」だけで作ったそうなのですが、試飲会で披露しても、なかなか皆さんに受け入れてもらえなかったので、マスカットベーリーAをブレンドすることで、飲みやすい味に仕上げたそうです。 今回はこの「小公子 マスカットベーリーA 2018」と広島と言ったら牡蠣よね?牡蠣牡蠣って探して、牡蠣のアヒージョをお土産に購入しました。

デザートはピオーネソフトクリーム

ワインもおつまみもゲットして満足だわ〜と外に出れば、「ソフトクリーム」の看板が目に入り、デザートにと買ったのはピオーネソフト。これがまた美味しくて夏の暑さを程良く忘れさせてくれました。 ワイン試飲にお土産に最後はソフトクリームで仕上げって、観光ワイナリー最高じゃないですか。幸せすぎました。またどこかの旅で出会えるかな〜